コーヒーを楽しむための知識
本当のコーヒーの飲み頃は。焙煎後何日がおいしいのか。
・コーヒーを美味しく飲めるのは焙煎から2〜3日後?
コーヒー豆には鮮度がありますが、実は焙煎直後のコーヒー豆よりも、焙煎してから2〜3日後の豆の方がコーヒーの美味しさをより引き出せると言われています。その理由は、焙煎した直後のコーヒー豆には二酸化炭素などのガスが溜まっており、そのままコーヒーを抽出するとガスがコーヒーの抽出を邪魔してしまい、効率よく抽出ができないためです。焙煎から時間が経つごとにガスは抜けていくので、数日間寝かせてから使うのがよいとされています。
・コーヒー豆のエイジングとは?
コーヒー豆は焙煎されると、風味がゆっくりと熟成され、変化していきます。そのように熟成させることを「エイジング」と呼び、長い年月を経て完成するコーヒーの奥深い味わいを楽しむことができます。
<エイジングの期間による変化の違い>
・焙煎から3日後
ライトでクリアーな味わいになり、苦味、酸味、コクなどそれぞれの特徴が際立ちます。まだガスを多く含んでいるので抽出効率が悪く、コーヒーの濃度が薄くなりやすいですが、すっきり飲めるコーヒーがお好きな方にはこちらがおすすめです。
・焙煎から3日〜10日後
全体的にバランスが良く、苦味、酸味、コクなどが調和した、豆の旨みを感じられる味わいになります。コーヒーの抽出時間によって苦味、酸味、コクを調節できるので、自分好みの味わいを楽しむことができます。
・焙煎から10日〜20日後
芳醇なコクとマイルドな苦味を感じられ、熟成されたおいしさが生まれます。ガスがほとんど抜けているため膨らみ方はだいぶ弱まり、抽出も難しくなっていますが、上手く抽出することで奥深い味わいのコーヒーを楽しめます。
・焙煎から20日〜1ヶ月後
どっしりとした重厚な味わいの中に、繊細で奥深い風味を感じられます。完全に熟成されたコーヒー豆は旨みが凝縮され、飲むたびに深い余韻を楽しむことができます。抽出の際は、全体にお湯がいきわたるように淹れるのがポイントです。