コーヒーを楽しむための知識
焙煎度別コーヒーの種類と味
コーヒー豆の焙煎度合いは、浅煎りから深煎りまで8つの段階で表されます。焙煎の度合いによって、コーヒーの特徴である苦味や酸味などの味わいが大きく変わってくるので、焙煎は非常に大切な工程と言えます。
<8つの段階で表される焙煎度合い>
■ ライトロースト(極浅煎り)
最も焙煎時間が少なく、コーヒーの香りが微かにする程度に煎ります。一般の飲料用ではなく、輸出する前の品質検査などで用いられます。
■ シナモンロースト(浅煎り)
焙煎時間が2番目に浅く、スッキリとした酸味が特徴です。焙煎後の豆の色が、シナモンに似ていたことが名前の由来です。
■ ミディアムロースト(中煎り)
日本では中煎りと分類され、アメリカンなどを淹れる際に適しています。酸味が強く、コーヒーの苦味も少し感じられます。
■ ハイロースト(中深煎り)
酸味が抑えられ、苦味とのバランスもよくなってきます。一般的に販売されるコーヒー豆の多くに用いられています。
■ シティロースト(深煎り)
コーヒーらしいコクのある苦味が強く、カフェなどでも多く用いられています。ニューヨークシティの「シティ」が名前の由来です。
■ フルシティロースト(極深煎り)
酸味は非常に弱くなり、苦味がとても強く感じられます。アイスコーヒーなどにも向いています。
■ フレンチロースト(フランス式)
豆の色はほぼ黒に近くなり、強い焙煎によって表面に油分が浮かびあがります。ほとんど酸味は無く、強烈な苦味が特徴です。
■ イタリアンロースト(イタリア式)
豆の色は完全に真っ黒になり、表面が油分でツヤツヤと輝いています。8段階ある焙煎度合いの中で最も苦味が強く、イタリアで飲むエスプレッソの定番として知られています。